歯科医の仕事で増えているのが入れ歯関連
高齢者が爆発的に増えている現代の日本においては、歯科医師の診察内容においても入れ歯関連の治療が急増しています。
高齢者ができるだけ自分の歯を残すよう、8020(はちまるにまる)運動というのを推奨しており、しっかりと歯磨きをするように勧めていますが、なかなか高齢者がきちんと歯磨きをするのは難しく、どんどん自分の歯を失っていく人がほとんどです。
自分の歯を失って入れ歯を作って初めて、入れ歯の手入れというものがどれだけ大変かを知る高齢の患者さんは多く、これが入れ歯の悩みの訴えを多くしている一番の要因であるのは確かです。
歯を失う前に、定期的に予防歯科でチェックを行いましょう:
部分入れ歯に必ずついているものと言えば
部分入れ歯の場合、必ず付いているものといえば金具です。
両側、あるいは片側の歯にひっかけるようにして、失った部分に入れ歯を入れるため、いわば寄りかかる先が必要になるためです。
両側に自分の歯がある場合、片側だけに比べて寄りかかる先への負担が半分ずつになりますので、一か所だけに引っかけるよりも自分の歯に与える負担を減らすことはできますが、金具部分は両方に作られるため、金具による悩みは増えます。
歯科医院で高齢者が訴える入れ歯の悩みで最も多いのが、この金具が歯茎に当たって痛いというものです。
また、金具をひっかけて入れ歯を支えている歯に痛みを訴える人もいます。
高齢になると、支える歯も弱っていることが多いため、歯にも痛みを感じやすくなるのです。
この悩みをすっかり取り除いた入れ歯
金具による入れ歯の痛みをすっかり取り除いたのが、入れ歯の金具に悩まされる高齢者が多いことから、新たに開発された金具のない入れ歯です。
歯科医院においては、入れ歯の金具のことをバネ、入れ歯そのもののことをデンチャーと呼んでいますが、バネのない入れ歯ということでノンクラスプデンチャー、商品名としてはさわやかデンチャーとも呼ばれている、最新の入れ歯です。
バネがないため、金具が当たって痛いという悩みが解消されるのはもちろん、最大のメリットは金具が見えないために、入れ歯であることが分かりにくくなることです。
前歯に近い部分に掛けないといけない場合は、どうしても金具が見えてしまいますが、ノンクラスプデンチャーならちょっと見たくらいでは全くわかりません。
バネがないことで口の中がすっきりしますので、入れ歯がつらい人は歯科医院に行って歯科医師に相談するのがおすすめです。